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公立中高一貫校・偏差値23からの中学受験合格記

 親子で勝ち取った感動の公立中高一貫校合格体験記!

・偏差値23からスタートして半年間の自宅学習で公立(国立)中高一貫校に見事に合格。しかも、中学受験にかかった総費用はわずか7万円弱だった。

「公立中高一貫校・偏差値23からの中学受験合格記」は、それらの貴重な体験談と合格ノウハウで満載です。




<本文116ページ〜127ページより抜粋>
いちかばちか!
 しかし、このような計画で残されたわずかな時間に勉強することは、正直言って賭でした。

まず、第一に、学習量が多くてこなせないのではないか? 第二に、ほんとうにこの方法が最適な受験勉強なのだろうか? 第三に、実際の試験では、まったく違うタイプの試験問題が出題されるのではないだろか。などなど、考えたらきりがないくらい不安でした。

しかし信じるしか道はありません。もう、残された時間は3週間くらい。選んでいる余裕はありません。いままでやってきたことを信じて、最後までやってのけるしかないのです。こう決意したら少しは気が楽になりました。

「よし、やってのけるぞ! あと3週間、自分と息子を信じて。」

そしてこの後は、心が揺れることはありませんでした。

翌日から私と息子は、受験の2日前まで毎日、深夜0時前後まで夢中になって受験勉強しました。そして、同じ問題を何度も何度も、無意識のうちに記憶するくらいまで勉強しました。

そして次第に、息子は問題を見た瞬間、「地球温暖化の問題のポイントは1、○○である。2、○○である。ゆえに○○の対策が必要である」といった論述的な解答をするようになっていきました。

ついこの前までは、私に「お前、字がきたなくて読めないよ! 何言ってるんだかさっぱりわかんないよ! 答えが二つある問題なんかあるわけないだろ! お前、寝てる場合じゃないだろ! ・・・」と言われては怒られていた息子が「パパ、僕、今日はこの問題ができるまでは寝ないよ!」と言って、毎日深夜0時前後まで必死にがんばるようになっていました。

*** 中略 ***

運命の日
 2月3日。いよいよ運命の日が来ました。入学試験の集合時間は朝8時20分です。私と息子は試験会場に着いてから余裕をもてるように、試験会場には30分前に着くように家を出ました。

東大附属に着くと、正門の前で大手塾の先生達が受験生にエールを送っていました。エールを送られた受験生達は一瞬うれしそうにしていましたが、すぐに緊張した顔に戻り、集合場所の体育館へと静かに向っていきました。

私と息子はそんな光景を横目で見ながら体育館に向かって歩いていきました。予定どおり集合時間の30分前に着くとはじめて安心し、用意されたストーブで暖をとりました。

東大附属での受験は2回目でしたので、ある程度どこに何があるのかわかっていましたから、段取りよく行動することができました。

体が暖まったところで息子をトイレに行かせ、学校の指示があるまで息子と私は体育館のストーブで暖を取っていました。予定時間になると東大附属の先生から、マイクで指示がありました。

先生「みなさんおはようございます。これから出欠をとりますので、受験生の諸君は自分の受験番号の旗が立っている列に、縦1列に並んでください」

私 「いよいよ始まったな。がんばれよ!」
息子「パパ、行くよ」
私 「お前、最後まで自分を信じろ」

まるで、出征兵士を送りだす親の心境です。息子は振り返りもせず、受験生の群れなかに埋もれて行きました。

*** 中略 ***

12時30分になり試験が終わる時間なので、私は正面玄関へ向いました。正面玄関に着くと受験生達が元気よく出てきました。

いつもなら息子も、元気よくまっ先に出てくるのですが、なかなか出てきません。
ようやく最後のほうになって出てくると、なんとなく浮かない顔をしています。

私 「どうだった?」
息子「パパ、夏目漱石が出たんだ…… パパ、夏目漱石はでないって言ってたじゃないか! それも『道草』なんだ。もうだめだ。どうせ僕なんか……」

そう言うと、息子は泣き出してしまいました。私の国語の問題の予想は、全くはずれたのかもしれません。

私 「……、他はどんな問題だった?」
息子「……」
私 「試験問題が体育館で一般公開されているから、一緒に見に行こうよ」
息子「やだ! 僕、帰る。見たくない! 他にもわからない問題があったし、どうせ僕なんか受かるはずないもん。帰る!」

息子は手がつけられないくらい激しく泣き出してしまいました。

私 「まだわかんないじゃないか! お前自分を信じろよ! あれだけ毎日がんばったじゃないか!」

しかし、そう言う私も悔し涙が出てきてとまりません。

 私は、いやがる息子を振り切って体育館へ向かいました。息子も仕方なくついて来ました。試験問題が貼り出されている掲示板の前では、いまだに人だかりができていて、なかなか見られません。

それでもさっきよりは人が少なくなり始めていて、すき間に割り込みながら、どうにか見えるとこまで進んで行きました。

試験問題を見ると、たしかに夏目漱石だけは予想外でしたが、他の国語や算数や理科や社会の問題など、全体の70%程度は予想どおりでした。

しかもそれらは、3週間前から息子と2人で夜中まで毎日繰り返しやり続けた予想問題と、ほとんど同じタイプの問題でした。



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